為替トレードにおける考え方

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多くのマーケットアドバイザーや、株などの長期投資家は為替投資について、口を揃えてこのように言うでしょう。
『為替には手を出すな!』
為替市場は個人投資家が勝てないような仕組みとなっているからです。
これはオーバーな表現ではなく事実です。
FX会社を例に説明します。
言うまでもなくFX会社の利益は売買手数料だけではありません。
FX会社は常に個人投資家の逆ポジションを組んでいます。
つまり、顧客が買いポジションを注文するとFX会社は売りを出し、顧客が売りポジションを注文すると、FX会社はその売りを買い取り、利益を出します。

この仕組みから考えても、個人投資家が売買する同じタイミングでトレードしていても物理的に勝つことは不可能になります。


もし、これから為替トレードを始める方や、為替トレードで勝てていない方がこのブログを読んでいるなら常に個人投資家と逆の考えを持ちましょう。勘違いする人もいると思いますが「常に個人投資家と逆の考えを持つ」というのは、市場のトレンドを逆張りするということではありません。

 

現在の為替相場を例に売買タイミングを説明していきます。
現在は多くの通貨が下降トレンドなので、売買タイミングとしては「戻り売り」を狙うのが有効的だと思います。
多くの個人投資家は割安な通貨を買います。
「常に個人投資家と逆の考えを持つ」という観点でいえば個人投資家が割安で買った通貨は絶好の売りチャンスとなります。

 

「戻り売り」を狙う為には「無理して背伸び」している通貨を売りましょう。
様々な方法がありますが、今回は「無理して背伸び」した通貨を見極めるツールとしてトレンドを見る50MA(Moving Average)と、サイクルを見るCCI(Commodity Channel Index)を使った方法を紹介します。

 

豪ドル/円 60分足
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注目してほしいのは50MAの角度とCCIの100という数値です。
必ずこの方法を使う際には50MAがトレンドの角度にあり、CCIが100をブレイクしていることが「戻り売り」条件となります。
豪ドル/円でいえばAとBが戻り売りのタイミングです。

 

NZドル/円 日足
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戻り売り条件が揃い、戻り売りタイミングとなるのはA~Eです。

 

カナダドル/円 180分足
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戻り売り条件が揃い、戻り売りタイミングとなるのはAとBですが、Bのトレードポイントで下げずに50MAをブレイクアウトしてしまっています。
Cに注目してください。50MAをサポートテストした後に大きくブレイクアウトしています。
50MAをブレイク、サポートテストするような動きは希望と逆行するシグナルとなることが多いので、直ぐに売りポジションを解消してください。

 

今回は金融商品の中でも特殊な為替についてお話しました。
今回のお話はあくまで現在の為替マーケットに適用できるやり方であって、相場サイクルが変化する時には投資方法や考え方も変えていかなければいけません。
為替だけではなく株、先物コモディティーにおける投資でも様々な角度や視点、技術を持ち合わせる必要があります

 

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