再び債券市場に目を向ける投資家
アメリカで新型コロナウイルス第二波感染が広がる中、債券市場では景気回復の鈍化を織り込む動きが強まっています。
米国・5年債利回りは過去最低まで低下。
米国債ETF
6月と7月に史上最高レベルの巨大な出来高を形成、大規模な資金流入が確認されています。
堅調な米国株式指数にも関わらず投資家は株式を回避し、代わりに社債や総合債へ資金を移していることが分かります。
これらの動きは今後の重要イベントであるワクチンの最終試験や大統領選を警戒した心理が反映されたものであると思います。
今後の債券市場について『ゼロ金利によりヘッジ効力が弱くなる』という懐疑的な見方もあれば、『現在のFF金利は金利環境を正当化するものであり、米債流入は加速する』という楽観的な見方もあります。