投資家の現金ポジションは2008年の水準で止まる可能性

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今週の新規失業保険申請件数は383万件と予想の350万件を上回り、これで過去6週間の申請件数は3000万件を超えました。
数字だけ見れば現在の経済状況に目を背きたくなりますね。

 

経済統計の弱い数字に反しリスク資産の値戻りが目立ちます。
少し前のデータになりますが、投資家の現金ポジションは2008年の増加量で止まっていることが分かります。
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一般的に投資家の現金ポジションが積みあがることは、リスク資産への撤退を意味しています。
3月に現金ポジションは急速に積み上がり、4月半ばには2008年の現金ポジション量で止まる。
現金ポジションが高止まりして、これから縮小するとすれば資金は株式へ向かう可能性が高くなります。

 

ナスダック 週足チャート
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3指数の中でも景気関連銘柄が多いナスダックは値戻しスピードも速いです。
現在、急落分の約65%を戻しています。
モメンタム指標は中立以上にあり、MACDは強気のシグナルクロスを形成しに行っている可能性があります。


早ければ今後数カ月で最高値を更新する可能性も十分考えられると思います。

現在の株価のレートがファンダメンタルズと乖離していると指摘がありますが、株価は長くて半年や1年先まで織り込むことがあるので、現在のレートは全く不思議に思っていません。