ドル円の解説、見通し
10日13時1分に中国からの輸入品に2000億ドルの関税を発動しました。
『ドル円はどうなるんだあぁぁっ!』
『どこまで下落するんだあぁぁっ!』
この2点の質問をたくさんもらっています。
ボラティリティが少なかったドル円が円高になるのはトレーダーにとっては嬉しいことですよね。
今回はドル円の解説、見通し、後は勉強会メンバーの取引報告を載せときます!
ドル円のサポートライン
先日Twitterに書いたサポート③(109.70)で止まり、現在はサポート③付近で推移しています。
次のサポートラインはFE261.8の109.20付近になると考えられます。
直近だと
FE161.8の110.24
FR61.8の110.723
この値がレジスタンスラインとなると考えられます。
今回のドル円下落の背景は米中貿易戦争
これは去年からあった懸念材料です。
短期的に下落を追い込んだのは
株安、米利回り安でしょう!
米株価のサポートライン
サポートラインにあるのは3月の米逆イールドカーブの際につけた安値25474です。
そこが直近のサポートラインになるでしょう。
ドル円の107.106円にいくような円高は基本的に米株価のサポートラインを抜けた時だと思います。
米長期債権利回り2.5%以下だと...
現在の米長期債権利回りは2.5→2.4ベーシスポイントに下落しています。
現在のドル資産は株高ではなく金利で流動が変わります。
去年は利回りが3%ありました。
低金利通貨や新興国通貨からドルに流れてドル高になっていましたね
(ドル高でトルコリラショックを起こしたほどです)
2.5%というのは金利の中値に当たります。
現在の2.4%はドルが円や商品市場などのリスク回避金融商品に流れることを意味します。
なので米長期債権利回りが2.5ポイント以上にならなければドルに強い買いが入る可能性は低いです。
→9日は一瞬逆イールドカーブが起きていました。
悲観するのはまだ早い?
確かに現在はドル安になる材料が揃っていますが、一方ドルが買われる材料もあります。
『両国が合意できる余地は残っている』
『5月10日以前に中国の港を出発した荷物は関税引き上げ対象にならない』と発言
これが意味することは向こう2週間以内に何らかの合意に達する可能性があるという考え方もできます。
後は前回のFOMCでパウエル議長が再び利上げの可能性を持ち出したことも米利回り高につながり、ドル資産積み立てられる可能性が高まった。
まとめ
ドル中長期のロングは現段階では怖いです。
かといってドル売り円買いも現段階では根拠薄です。
なぜかというと米中貿易戦争のような長期戦の懸念材料はリスク回避でドルと円、どちらも買われる場合があるからです。
(去年がそうでした。)
キーとなるのは金利と株価です。