損切りの話

あなたがトレードで犯した最大なミスは何ですか?と聞くと、多くの人たち損切りの遅延』と答えるでしょう。
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損切りをするべきところで直ぐにすることが出来ず、小さな損失で済んだものを大きな損失にしてしまった。」


損切り注文を入れたのに途中でキャンセルしてしまった。」


「買い注文の際、どこで損切りをするか決めていなかった。」


損切りしない為の理由を探していた。」

 

上記4つのどれかに当てはまり、損失を出してしまった人は多いと思います。


昨年の日経電子版で損切りについてアンケートがありました。(日本人トレーダー対象)
その中で35%の日本人トレーダーは『基本的に損切りはしない』と答えました。

しかし、損切りをせずに勝ち続けるのは不可能です。


損切りは必要なものであり、トレードをするにあたり損切りはリスクをコントロールする重要な役割です。

 

(損切らない人で)このように考えている人は多いと思います。
「長くポジションを持っていれば、いずれ回復するだろう。」
これはとても危険な考え方です。
確かに長くポジションを持っていれば回復するケースは多くあります。
例えば人民元(対ドル)です。
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米中貿易摩擦や人民銀行(中国中央銀行)の通貨基準値の切り下げなどで、人民元は8月に急落しましたが、米中貿易摩擦の緩和により人民元は買い戻されています。
例えば大陽線をつけたAで買ったとします。その後急落しています。最悪なトレードです。
しかし、損切りをせずポジションを持ち続けて待てば、損切りをしないで済みます。


このような経験をしている人は、次回も同じように損切りせずに済むだろう、という勘違いをしてしまいます。

 


損切りルールとイメージトレーニン
損切りは必ずトレードルールに組み込みましょう。
・買うと同時に損切り設定を入れること→買った後に損切り設定をするのではなく、買う前から損切り位置を決める。

 

損切り設定を解除しないこと→銘柄が回復すると思っても損切り設定を解除してはいけない。

 

損切りは早めにすること→上手くいくトレードは買った方向に進むはずだ。思った値動きではなかったらすぐに損切りをする。

 

・手法が崩れたら損切りすること→手法が崩れた時点でポジションを保有していると「手法の意味」が無くなる。

 

・一回のトレードで3%以上損を出さないこと→どんなに損をしても3%で損失を止める。

 

・中期、長期の損失目標を決めること→利益目標は決めていても損失目標を決めている人は少ない。損失目標を決めれば損失最低ラインを定めることができ、それをもとにリスク設定を組むことが出来る。

 

・トレンドラインを割ったら損切りすること→トレンドラインを3%下回ったら損切りするなど、自分に合ったパーセンテージを決める。

 

損切りは感情の動向が現れます。
感情だけに従っていたら証拠金はすぐに半分以下になるでしょう。
そうならない為にはイメージトレーニングが重要になります。

私が行なっているイメージトレーニングは椅子に座り目を閉じます。
このようなことをイメージしてください。(買った銘柄の予想が外れ、下げ始める。損切りレベルに達する。素早く損切りを実行する。)
イメージングは、よくトレードする銘柄や損切りに苦戦するチャートパターンなど出来るだけ詳しくイメージしましょう。

イメージングは1日3回、必ずトレードをする前に行なってください。
イメージトレーニングを繰り返すと損切りの重要性や意識レベルが向上します。