ユーロドルは売られ過ぎか?

ここ最近ユーロドルが大きく売られています。
CMEによるとユーロドルが売られた理由は以下3つです。
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⑴ キーレベルのブレイク
キャリートレード
⑶ 経済データ

 

・キーレベルというのは1.10000で2/6にブレイクダウン
・低金利通貨のユーロを使ったキャリートレード
・ユーロ圏経済統計

 

経済データはドイツを中心に悪化しています。
ドイツ小売売上高の月間成長は2007年来の最大の下げを記録。
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ドイツ製造業新規受注は2009年来の最も低い成長率を記録。
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CMEはこれら3つの要因でユーロドルは下落したと述べています。
確かに長期的にさらに下げる可能性はありますが、現在の水準は売られ過ぎである可能性があります。
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私が注目したのは2つのモメンタム指標です。
売られ過ぎである一つ目の要因はRSI(相対力指数)です。
売られ過ぎである水準の30へ到達しています。
もう一つの指標はDistance(乖離率)です。
移動平均線とマーケットの乖離率を示すもので50日移動平均線に設定しています。
現在の乖離率は昨年底値の水準にあることが分かります。

それらテクニカル指標などのデータから売られ過ぎである可能性があると考えています。