FRB、0.5ポイントの緊急利下げ ~揺れる投資家心理~

3日NY時間にFRBが0.5ポイントの緊急利下げを実施しました。
その後、直ぐにパウエル議長の緊急記者会見が開かれています。
パウエル議長の発言で今後のマーケットに影響する可能性がある文言をまとめました。

・リスクに備える為の利下げ(リスクというのはコロナウイルスを指していると思います。)
・失業率は低く経済は堅調
・経済見通しは不透明
・以前とは状況が変わった
・リスクは大きくなった
・新型コロナウイルスが収まれば再び強い成長に戻る

利下げを実施した理由に新型コロナウイルスを挙げていました。
今回利下げをする際に使った文言は『リスクに備える為の利下げ』です。
これは昨年利下げをする際に使った『予防的利下げ』に近いと思います。
現在の経済は堅調であることを主張した上で、経済見通しは以前より悪くなったと述べています。

米国株は利下げ実施を受けて思うように上がらず失速。

2日の急上昇は今日を予知していたのではないかと思わせます...

（噂で買って事実で売る？）

今回の利下げを受けて多くの投資家が困惑しているかもしれません。
何故かというと今回の利下げにはポジディブな印象とネガティブな印象があるからです。

★ポジティブな印象
経済は良好である上で『リスクに備える』というニュアンスはポジティブな印象だと思います。
何故なら昨年の利下げは今回のようなニュアンスで大成功したからです。
昨年にパウエル議長が言っていた『予防的利下げ』という言葉に比較的近いと思います。

★ネガティブな印象
利下げ幅の0.5ポイントはあまりいい印象は持たないと思います。
何故なら2002年、2008年にも今回と同様に大幅利下げをして、その後リセッション入りした経験があるからです。

まとめ
捉え方次第ではポジティブな印象、捉え方次第ではネガティブな印象と言ったところだと思います。
私はどちらかというとポジティブな印象でした。
利下げ幅に関しても市場があらかじめ織り込んでいたこともあり、0.5ポイント利下げをしてもマーケットに刺激を与えず経済サポートされる、とFRBが判断したと考えています。
その為、利下げ幅0.5ポイントというのは決してネガティブなことではないと思います。

皆さんはどういう印象を持たれましたか？