ドルのボラティリティーサイクルと金融緩和
中央銀行は毎回、景気後退でドルを刷って、債券を購入して金利を下げている。
これらのサイクルはバランスシートを膨らませることになる。
金利引き下げや量的緩和により市中金利は大幅に低下している。
米10年債券利回りは初の1%を下回る水準まで低下、FRBはマイナス金利に踏み込まないことを示唆しているが、今のところ反発の兆しはない。
低金利や緩和資金の流入を好感して株価は大幅上昇となっている。
それではドルはどうだろうか?
ドルのボラティリティーサイクルと金融緩和は深い関係にある。
ドルインデックスに入っている黄色いチャートはVolatility Index。
これまでQE後の相場を振り返ってみると、QE後は必ずドルのボラティリティーが低下していることが分かる。
今回新型コロナウイルスによってFRBは大規模かつ無制限のQEを実施しており、過去最大規模で幅広い債券買い入れは市中金利を押し下げ、今後、ドル相場のボラティリティーは大幅に低下する可能性がある。