デイトレードでリズムを掴むには?

SentimenTraderが株式市場で個人投資家の取引が活発化しているというデータを発表しました。
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多くはデイトレードです。
日本でもデイトレードをしている個人投資家は多いと思います。
しかし、90%のデイトレーダーは失敗に終わるというデータが出ている。
実際に年間通して利益を上げているデイトレーダーは2%未満です。
厳しいデイトレードのデータの背景に二つの要因があると考えています。
利食いが早く、損切りが遅い
個人投資家のトレードタイミングがパターン化されている

この2つの要因が個人投資家デイトレードの戦績を悪くしている可能性があります。


⑴ は個人投資家の典型です。利食いが早いことは損失に対して「過剰な恐れ」であり、損切りが遅いことは「愚かな希望」です。
これらの行為を客観的に見ると、気づかぬうちにしてしまう「馬鹿な行為」です。

 

⑵ のトレードタイミングのパターン化はとても危険です。市場を動かしているのはヘッジファンドなど投資のプロと言われますが、市場に流入している資金量は個人投資家が圧倒的に勝っています。
なぜ、個人投資家ヘッジファンドなど投資のプロに勝てないのか?
なぜ、個人投資家は「逆指標」とバカにされるのか?
それはトレードがパターン化されており、自ら逆指標になっているからです。

個人投資家は大波に乗ることを好みますが、「大波」だと思う頃には相場はピークを迎えます。
つまり、個人投資家が買うタイミングというのはヘッジファンドが売るタイミングです。
そのため「大波」に乗るには「大波だと気づかない」頃に投資しなくては大波に乗ることは出来ません。
「買ったら相場が下がり、売ったら相場が上がる」という現象はタイミングに対する考え方が間違っているということです。

 

デイトレードというのはタイミングが重要です。
デイトレードでどのようにリズムを掴めばいいのか?
例を二つ挙げます。
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チャートはペナント持ち合い相場のブレイクアウトです。Bの部分でブレイクアウトしています。
多くの個人投資家はBで買います。
Bで買って、その後相場が戻してしまった経験はないでしょうか?
相場の戻しで損切りして、損切りしたら相場が上がる…
これだとリズムを掴むことはできません。
私がデイトレードをする時には「今が買いだ!」思ったタイミングで買わずにワンパターンずらします
この相場だとBのブレイクアウトで買うのではなく、Aの高値で止まったCで買います。

 

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チャートはレンジのブレイクアウトです。Aの部分でブレイクアウトしています。
Aのブレイクアウトで買うことが一般的です。
しかし、その後ダマしにあっています。一般的なトレードだと相場の戻しでレンジ内に戻ってしまっているので損切りです。
先ほどの例と同じように損切りしたら、再び上がってしまった…
リズムを掴めていません。先ほどと同じやり方でAのブレイクアウトで買うのではなくBで買います。

 

ワンパターンずらしてトレードすることにより相場を長く見ることができて、個人投資家の「死のタイミング」に被らないでトレードすることができます。
もちろん、これはデイトレードに限った話でスイングトレードや長期投資においては細かなタイミングは重要視されません

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