南アランドに的を絞る投機家達

格付け会社フィッチは26日、南アフリカの格付け見通しを『安定的』から『ネガティブ』に引き下げた。

ランド建国債の格付けはジャンク級の『BB +』で据え置き。

フィッチは見通し変更について「経済成長率の低下、財政赤字が拡大しているため」と説明している。

 

格付けの見通し変更を受けて南アランドは対ドルで急落

 4時間足

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私が運営するオンライン勉強会では2週間前に、会員限定のメール媒体で南アランドについて書きました。

金利南アランドは米利下げ観測などで再び資金が集まり輝くだろう・・・という憶測は市場から消えつつある。

 

11月のムーディーズ格付けでも見通しに下方修正が入る可能性が高いです。

日本人は高金利で稼ぐトレーダーが多いですが、フィッチの見通し変更を受けて南アランドに対する懸念が増したと思われます。

 

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格付け見通しを受け、ドルランドは4時間足で50.200MAを上抜けました。

200MAの上抜けはマーケットではトレンド転換が意識されます。

 

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今のランドは対ドルで、下落後の調整ゾーンにあります。

米利下げが0.5ポイント利下げの観測が出て、合間を縫って上昇していました。

しかし現在は0.25ポイント利下げが織り込まれており、格下げ『ネガティブ』はランドにとってダブルパンチでした。

 

今後も南アフリカの中国輸入の減少や、財政赤字から少なくとも年内は経済が縮小されると思われます。

私だけでなくアメリカのファンド中心に南アランドに的を絞っています。

 

 

南アランドをショートするなら対ドルがおススメ

日本はさらなる緩和姿勢から一時的に円安に進む可能性が高いので対円は値幅的に微妙です。

ランドを売るなら個人的には対ドルが効率的だと思います。