チャートとファンダメンタルズ どちらが重要?
あなたが保有する投資ポジションが含み損を抱えてしまいました。
その時のチャート状況はこんな感じです。
この状況であなたはどうしますか?
恐らくこの状況で以下2点いずれかの行動に出ると思います。
1. 急いで損切りする
2. 急いでファンダメンタルズを確認する
予想と反した値動きなら直ぐにポジションを処分すればいいですし、長期的なファンダメンタルズ見通しが明るければドッと構えて値戻りを待てばいいのですが、この期におよんでファンダメンタルズを確認することは大抵意味のないケースが多いのです。
つまり、ポジションを損切り確定したくない一心から、ファンダメンタルズを調べて「ポジション保有は間違っていない」という根拠を見つけたい、という心理状態から2の行動に出るケースが多くあります。
それはとても危険なことです。
ファンダメンタルズ分析は冷静沈着にやらなければいけない訳ですが、上記のような心理状態だと自分に都合の良い情報だけを無意識に集めてしまい、損切りしなければいけなくても、保有するという間違った決断をしてしまいます。
万が一ファンダメンタルズ見通しが良くても、マーケットのサイクルに飲まれてしまう可能性があります。
良好なファンダメンタルズでも息継ぎするように調整相場に入ったりするサイクルが訪れます。
マーケットのサイクルとは以下のことです。
(資料:楽天証券)
マーケットには4つの局面があり、最も避けたいのは第4ステージの下落局面です。
もう一度先ほどのチャートを乗せます。
トレンドを割ってしまっている訳ですから、これから第4ステージの下落局面入りする可能性は十分にあります。
冷静に考えれば1の直ぐに損切りするのが正解だと思います。
確かにチャートとファンダメンタルズを見て総合的に判断するのは難しいです。
私はチャートとファンダメンタルズを五分五分で見ていますが、総合的に判断する為に、長期的な見通しはファンダメンタルズを見て、短期や中期のトレンドの把握はチャートを見るようにしています。
そして、チャート上では「絶対的な節目」を決めて、その節目を割ってしまった場合は如何なる時も損切りをするようにしています。
このチャートの場合の絶対的な節目はトレンドラインになります。