最も有力なゴールデンクロスと、最も恐ろしいデッドクロスとは?

f:id:thomasc:20200611181337j:image
ゴールデンクロスデッドクロスと聞くと一般的には短期、中期移動平均線のクロスやMACDなどのクロスを指すと思います。
ただし、これらのサインはダマしに終わることも少なくないため過信し過ぎるのも禁物です。

 

私が有力だと思うゴールデンクロスと、最も恐ろしいデッドクロスがあります。
それは対照的なポジション、つまり個人投資家のポジションとヘッジファンドやミューチュアルファンドのポジションがクロスした時です。

グラフを使って説明します。
f:id:thomasc:20200611181417j:image
赤い線がヘッジファンドやミューチュアルファンドのポジション、青い線が個人投資家のポジションになります。
Aではヘッジファンドは買い越しですが、個人投資家は売り越しです。
個人投資家は逆指標ということで、これは典型的な買いシグナル、いわゆるゴールデンクロスになります。
Bではヘッジファンドは売り越しですが、個人投資家は買い越しています。
これは恐ろしい有力な売りシグナルになるケースが多いです。

 

これらのシグナルを受け取る方法は幾つかありますが、その中でも最も簡単なのは出来高を使った方法だと思います。
f:id:thomasc:20200611181434j:image
こちらのチャートはS&P500のETFです。
Aを見て頂くと相場は右肩上がりなのに対して、出来高は減少しています。
つまり、個人投資家が買い越しているのに対して、ヘッジファンドは売り越しているという見方が出来ます。
その後、赤い矢印の部分で少し下げてギクシャクしています。
Bを見て頂くと相場と出来高が共に右肩上がりとなっています。
Bは個人投資家ヘッジファンドが共に買い越していますが、個人投資家より早い段階でヘッジファンドが相場から降りるデッドクロスがこの先起きる可能性があります。

 

 

以前にアメリカの中流階級層で株取引をした人が給付金支給前と比べて約90%増加したことが報じられています。

1929年世界大恐慌前にジョセフ・ケネディはこのような言葉を残している。
『普段株をやらない層が株取引に興味を持ち出したことを知って私は株を全て売った』
f:id:thomasc:20200611181459j:image

果たしてこの先、長期相場を揺るがすデッドクロスが起きるのでしょうか?