トレンドは明白なシグナルが出るまで継続する
「トレンドは明白なシグナルが出るまで継続する」
これはテクニカルアナリストのジョン・J・マーフィーの言葉だ。
「現在のトレンドが未来でも継続する」という考え方であり、この手法は年月を経た今でも多くの投資家から熱烈に支持を受け続けている。
私もこの教則に乗っ取った投資をしており一般的にいうチャーチストだ。
今回はジョン・J・マーフィーの教えにあるトレンド分析についてお話していこうと思う。
「トレンドは明白なシグナルが出るまで継続する」という教則を理解するためには、トレンド分析の本質を考える必要がある。
S&P500指数ETFを例に説明していく。
トレンド分析で重要になるのは主要トレンドで、主要トレンドというのは短くて1年、通常は数年以上続くトレンドラインのことだ。
S&P500指数ETFの場合は前回の景気後退から主要トレンドラインを引くことが出来る。
相場のモメンタムを計る上で目安となるのは「トレンドラインの攻防回数」であり、強いモメンタムと判断できるまでには3度のトレンドライン攻防の実績が必要になる。
次に重要になるのは赤いライン、つまり新波動入りした回数だ。
こちらも主要トレンドで3回以上赤いラインを突破していれば、「現在のトレンドが未来でも継続する」の根拠となる。
3月に大きな下落を受けて一時トレンドラインを割る事態となったが、過去に3度のトレンドライン攻防や3度の新波動を経験している相場なので、引き続きトレンドは継続して再び新波動入りするということが想定できる。
トレンドの段階
主要トレンドは通常3つの段階からなっている。
第一段階では悪いニュースが飛び交っているが相場はすでに織り込まれたと考える段階。
第二段階は景気や投資心理が改善して市場の参加が活発化する段階。
第三段階はニュースや新聞が強気に傾き、個人投資家の参加も増える段階。
第三段階は最終段階でもあり、第一段階で参加した投資家が利食いするタイミングでもある。